バリウム検査とは、バリウムを飲んで発泡剤(炭酸)で胃を膨らませ、X線(レントゲン)を連続的に照射しながら撮影する検査です。
食道、胃、十二指腸の病変をチェックするための検査です。
バリウムを飲んだ後は、下剤を飲み体の中から出し切る必要があります。
今回はバリウム検査の下剤を服用後に気を付けたいことをご紹介します。
水分摂取は積極的に
バリウムは粘度が高く、時間が経つと体内で固まってしまう恐れがあります。
そのため、検査後には下剤を飲んで便と一緒にバリウムを体外へ出す必要があります。
バリウムが腸内で貯留してしまうと、腸内の水分が吸収されすぎ便が硬くなり詰まってしまいます。便が詰まると腸穿孔になり外科手術で腸を切除しなければなりません。
それを防ぐためにも水分はいつもよりも多めに摂り排便を促しましょう。
検査後の食事は普段通りに
ほとんどの医療施設では、医師や看護師から「水をいつもより多く飲んでください」と言われるだけで、食事に関しては指示を出されることはほぼありません。
食事に関しては普段通りで構いませんが、何も食べないというのはやめましょう。
なぜなら、食事によって腸が活発に動き排便が促されるからです。
普段から便秘気味の人は、水溶性の食物繊維が多く含まれた食品を摂るとよいでしょう。
水溶性の食物繊維が多く含まれた食品にはごぼう、納豆、ゆず、にんにくなどがあります。
便が出ない場合は?
下剤を服用後24時間経過しても排便がない場合は、最寄りの医療機関に相談しましょう。
バリウム検査後の便は完全な白色でなく通常の色調の便よりやや白味がかった程度の場合が多いです。
しかし、いつもと同じ色の便しか出ない場合はバリウムが腸管に滞留している可能性があるので、医療機関を受診しましょう。
まとめ
食事は普段通りに食べましょう
便秘気味の方はごぼう、納豆、ゆず、にんにくを食べるとよい
下剤を服用後24時間経過しても排便がない場合は、最寄りの医療機関に相談しましょう
バリウムを飲んだ後は、下剤を服用してバリウムを便と一緒に排出する必要があります。
そのため、普段より水分を多く摂ることを心がけましょう。
食事は普段通りに食べて構いません。
下剤を服用後24時間経過しても排便がない場合は、最寄りの医療機関に相談しましょう