脳ドックは脳卒中や脳萎縮などの脳疾患の早期発見のために行われる検査のことです。
今回は脳ドックの詳しい内容やどのくらいの頻度で受けたらよいかなどを説明していきます。
脳ドックとは?
人間ドックは大きく2種類に分けられます。
一般的な項目を調べる「基本の人間ドック」と、特定の部位を詳しく調べる「専門ドック」があります。
基本の人間ドックとは、病気の早期発見を目的に身体全体を調べる検査です。
それに対して、専門ドックは特定の部位を重点的に検査することで、基本の人間ドックでは調べきれない疾患の早期発見を目的としています。
専門ドックには、ここで紹介する「脳ドック」の他にも「胃ドック」や「心臓ドック」、「レディースドック」などがあります。
脳ドックで見つけられる病気は?
40代になるとがん・心臓病・脳卒中などの病気のリスクが一気に高まります。
脳の疾患の代表的な病気のひとつである「脳卒中」はこの脳ドックで早期発見が可能です。
「脳卒中」には「脳梗塞」、「くも膜下出血」、「脳出血」があり、特に注意が必要な病気です。
脳動脈瘤・脳梗塞・腫瘍なども発見できます。
脳ドックを受けたほうが良い人
40歳を過ぎたら脳卒中のリスクが高まるため、定期的な脳ドックの受診が望ましいといわれています。
また、両親や祖父母に脳卒中を発症した方がいる場合、先天的に脳卒中の発症リスクが高いといわれているので脳ドックを受けましょう。
認知症の症状のひとつに「もの忘れ」があります。「うっかり忘れていた」程度ではなく、もの忘れをした自覚がなく家族から指摘された場合は認知症の発症リスクを把握するためにも脳ドックを受けるとよいでしょう。
脳ドックの検査内容
基本的な脳ドックでは頭部MRI検査・MRA検査、頸動脈エコー検査が行われます。
精密的な脳ドックでは基本的な脳ドックに加え、心電図、ABI(血圧脈波)検査、簡易認知機能検査、尿検査、頭部CT検査などが行われます。
頭部MRI検査
頭部MRI検査は、強力な磁気を頭部に当てることで、脳細胞の水分を利用して脳全体の断層映像を撮影する検査です。
脳腫瘍や脳梗塞、脳出血などが発見できます。
頭部MRA検査
頭部MRA検査は造影剤を使用せずに、脳全体を覆う脳血管のみを立体的に描出することができる検査です。
脳動脈瘤や脳動静脈、奇形脳血管の狭窄を発見できます。
頸動脈エコー検査
頸動脈エコー検査では、頸動脈に超音波(エコー)を当てて、動脈瘤ができていないか検査します。
まとめ
脳ドックでは脳卒中・脳動脈瘤・脳梗塞・腫瘍などを発見できる
両親などに脳卒中を発症した人がいると、先天的に脳卒中の発症リスクが高くなる
脳ドックでは認知症の発症リスクを把握できる
脳の疾患の代表的な病気のひとつである「脳卒中」は、40歳を過ぎると発症リスクが高くなるため積極的に脳ドックを受けましょう。
脳ドックでは脳卒中・脳動脈瘤・脳梗塞・腫瘍などの疾患を発見することができます。
両親や祖父母に脳卒中を発症した方がいる場合、先天的に脳卒中の発症リスクが高いといわれているので積極的に脳ドックを受けましょう。
認知症の症状のひとつである「もの忘れ」がひどい場合は、認知症の発症リスクを把握するために脳ドックを受けるとよいでしょう。