前回の記事で、子宮頸がん検診の重要性について説明しました。
しかし、子宮頸がん検診を受けたことのない方の中には「子宮頸がん検診は痛そう」と不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、不安やストレスをできるだけ減らして子宮頸がん検診を受診するために知っておきたいことをご紹介します。
なぜ子宮頸がん検診は痛い?
子宮頸がん検診は、問診、内診、子宮頸部細胞診が行われるのが一般的です。
問診以外の検査方法については、膣の入り口をクスコという器具を使って広げてから検査を行います。クスコは金属製のため、痛みや違和感が生じることがあり、金属の冷たさを不快に思う方もいます。
特に初めて婦人科の診察を受ける方や出産未経験の方、高齢の方などは痛みを感じやすいです。
痛みの感じ方は人それぞれで、違和感はあるが痛みは全くない人もいれば、強い痛みを感じてしまう人、少量の出血がある人もいます。
痛みを感じにくくする方法は?
不安や緊張で体に力が入っていると、器具の挿入時の違和感が強くなりやすいです。
身体の力を抜いて、深呼吸をしましょう。器具を挿入するタイミングで息を吐くようにすると、違和感が生じにくくなります。うまく力が抜けないという方も、まず深呼吸をすると力を抜きやすくなります。
恥ずかしさがある場合は、女性医師に担当してもらうという方法もあります。
妊娠経験がある方、定期的に子宮頸がん検診や婦人科検診を受けている方は、検査の流れや違和感が生じやすいタイミングを理解しているため、比較的リラックスして検査を受けることができます。
このような「慣れ」が違和感の軽減に役立ちます。
リラックスする方法
子宮頸がん検診の際に不安や緊張を抱えていると痛みを感じやすくなってしまいます。そのため、リラックスした状態で検診を受けることが大事です。ここでは、検診前にできるリラックス方法をご紹介します。
「リラックス」はよく耳にする言葉ですが、具体的にリラックスするというのはどういう状態を指すのか、改めて聞かれると疑問に感じる方もいらっしゃるのではないかと思います。
一般的に、リラックスとは心身の緊張を解いてくつろいだ状態にいることを指します。
検診前にできるリラックス方法
たっぷりと睡眠をとる
普段から忙しく、十分な睡眠をとれていないとストレスが溜まっている可能性があります。たっぷりと寝れば心身がリフレッシュされてリラックスすることができます。
検診を受ける前日はしっかりと睡眠をとることを心がけましょう。
深呼吸をする
深呼吸をすると力を抜きやすくなります。
深呼吸のやり方は、まずお腹がへこむのを意識しながら口から大きく息を吐きましょう。そして、お腹が膨らむのを意識しながら鼻から息を吸います。最後にゆっくりと息を吐きます。
深い呼吸には体をリラックスさせる効果があります。
リラックスできる音楽を聴く
検診の前に聴いていて気分が落ち着く音楽を流すと良いでしょう。
気分が落ち着く音楽を聴くと感情の浮き沈みが抑えられ、精神的にリラックスできます。
ヒーリングミュージックなどの気分が落ち着く音楽は、音楽配信サービスだけでなく動画投稿サイトなどでも聴くことができます。さまざまなジャンルがあるので、自分好みの音楽を探してみてください。
楽しいことを考えたり、頭の中で好きな歌を歌ったりなどするのも効果的です。
また、深呼吸と合わせて行うとより効果が高まります。
まとめ
定期的に子宮頸がん検診を受けて慣れることで痛みや違和感を軽減できる
よく寝る、深呼吸をする、音楽を聴くなどリラックスして検査を受けることが大事
子宮頸がん検診では痛みや違和感を感じることがありますが、痛みの感じ方は人それぞれです。定期的に子宮頸がん検診を受けて慣れることで痛みや違和感を軽減できます。
また、リラックスして検診を受けることで違和感の軽減につながるので、検診の前日はたっぷりと睡眠をとり、深呼吸をしたり、リラックスできる音楽を聴くなど自分に合ったリラックス方法を見つけましょう。