以前の記事で脳ドックについて説明しました。
ではどのくらいの頻度で脳ドックを受けるとよいのでしょうか?
今回はそのことについて説明したいと思います。
脳ドックってどんな検査?
脳の病気は自覚症状が出にくいと言われてます。
また人間ドックだけでは脳の病気を見つけるのは難しいため、脳ドックが必要とされてます。
脳ドックでは、脳のMRI/MRA検査、頸動脈エコー検査、心電図、ABI(血圧脈波)検査と、血液検査などを組み合わせて行うことが一般的です。
脳卒中の発症リスクが高い人
以前の記事で40歳を過ぎたら脳卒中のリスクが高まるため、定期的な脳ドックの受診が望ましいと説明しました。
その他にも両親や祖父母に脳卒中を発症した方がいる場合は、先天的に脳卒中の発症リスクが高いといわれています。
また高血圧、脂質異常(高脂血症)、動脈硬化などの診断を受けている方、飲酒、喫煙の習慣がある方も注意が必要です。
脳ドックでわかること
脳ドックでは、症状を起こしていない脳梗塞や微小出血、くも膜下出血の原因となり得る脳動脈瘤、脳腫瘍、頭に血流を送っている頚動脈の狭窄などが発見できます。
また認知症の発症リスクを把握することもできます。
認知症の症状のひとつである「もの忘れ」を家族に指摘されたことのある方は脳ドックを受けられることをおすすめします。
脳ドックを受ける頻度はどの位がいいのか
脳梗塞は突然起きてしまうので、脳梗塞の初期段階である「隠れ脳梗塞」を見つけることが重要です。
「隠れ脳梗塞」は、小さな脳梗塞で自覚症状はほとんどの場合ありません。
自覚症状がない方、前回脳ドックを受けて大きな問題がなかったなどの場合は、2~5年に1回の脳ドックが推奨されています。
ただし脳ドックを受けて脳動脈瘤・脳梗塞・腫瘍などが見つかった場合は、定期的な検査が必要になります。
まとめ
脳卒中の発症リスクが高い人は脳ドックを受けたほうがいい
自覚症状がない方は2~5年に1回の脳ドックがおすすめ
脳ドックを受けて脳動脈瘤・脳梗塞・腫瘍などが見つかった場合は、定期的な検査が必要
脳の病気は自覚症状が出にくいので注意が必要です。
突然起こる脳の病気を防ぐためにも脳ドックをおすすめします。