大腸がん検診を受けて結果に「ポリープあり」と書かれていたら不安になられる方も多いのではないかと思います。
ではポリープが見つかったから大腸がんということなのでしょうか?
今回は大腸がんについて詳しく説明していこうと思います。
ポリープってなんだろう?
ポリープは粘膜から盛り上がったものです。
ポリープは大きく分けると、「腫瘍」と「それ以外のポリープ」の2つがあります。
そして「腫瘍」は、「良性」である「腺種(大腸ポリープ)」と「悪性」である「がん」の2種類に分けられます。
また「それ以外のポリープ」には、「炎症性ポリープ」と「過形成性ポリープ」があります。
「炎症性ポリープ」とは、潰瘍性大腸炎などの腸の病気や感染症などにかかったあとにできるポリープのことです。
「過形成性ポリープ」とは、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)に感染しており、萎縮性胃炎を背景にさまざまな病変を併発するといわれています。
この2つのポリープは、正常な細胞が集まってイボ状になったものであるため、大腸がんになることは、ほぼありません。
腫瘍には要注意
ポリープのなかでも、注意が必要なのは腫瘍です。
腫瘍には、良性と悪性の2種類があります。
良性の場合は「腺種(大腸ポリープ)」と呼ばれます。
悪性の場合は「がん」です。
大腸がんの場合は、良性の腺種でもがんになる可能性があるため、切除されるのが一般的です。
またポリープが腫瘍なのか、それ以外のポリープなのかの診断には内視鏡検査が有用といえます。
判断が難しい場合は腫瘍とされるのが一般的です。
がんの場合は早期治療が重要
大腸がんは早期に発見できれば完治できる可能性が見込まれます。
進行していても病巣が切除できれば高確率で完治可能な病気です。
大腸がんを早期発見するためにも定期的に人間ドックを受けましょう。
まとめ
ポリープが腫瘍だったら要注意
大腸がんは早期治療が重要
ポリープには腫瘍とそれ以外のものがあるので、必ずしも大腸がんであるとは限りません。
もしポリープが腫瘍だったら、良性でもがんになる可能性があるので注意が必要です。
大腸がんは早期に治療できれば完治できる病気なので、早期発見が重要です。