人間ドックは20歳以上が対象となります。
体の衰えを感じ始める40代からの受診でも問題はありませんが、30代からライフスタイルや仕事のステージに変化が起こりやすく、自覚症状が現れにくいため、30代から受診することをおすすめします。
30代で受けたい検査は男女で変わる。
現在気になる症状や自覚症状などがない場合は、基本的なコースを受けましょう。
それに加えて、男性は30代から「生活習慣病」のリスクが高くなるため、胃や結腸・直腸など消化器系の病気に関する検査を受けましょう。
女性の場合は「乳がん」の罹患リスクが30代から高くなります。また、「子宮頸がん」の発症年齢も近年20~30代と若年化してきています。そのため乳房や子宮など女性特有の病気に注意しましょう。
男性の場合
男性は30代から「生活習慣病」のリスクが高まります。
生活習慣病に該当する主な病気は、、高血圧、脂質異常症、2型糖尿病、慢性腎臓病(CKD)、高尿酸血症/痛風、肥満症/メタボリックシンドローム、脂肪肝/非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)/非アルコール性肝炎(NASH)、アルコール性肝炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD、肺気腫や慢性気管支炎)肺がん、大腸がん、歯周病などがあります。
これらの病気を発見するために受けておきたい検査は下記のとおりです。
- 便潜血検査
- 大腸内視鏡検査
- 胃レントゲン検査(胃バリウム検査)
- 胃カメラ検査(胃内視鏡検査)
- 経鼻内視鏡検査
- 血液検査
女性の場合
女性特有の疾患である「乳がん」は、30代から発症率が増加するといわれています。
また、「子宮頸がん」の発症も若年化しつつあり、20~30代でも発症率が高まります。
これらの病気の「早期発見」のためにも、レディースドックや婦人科検診を積極的に受けましょう。
受けておきたい検査内容は下記のとおりです。
- 乳腺エコー検査(乳腺超音波検査)
- 乳房視触診
- 子宮頸部細胞診
まとめ
男性は生活習慣病に注意
女性は乳房や子宮など女性特有の病気に注意
人間ドックは、30代から積極的に受けましょう。
受けたい検査内容は男女で異なり、男性は「生活習慣病」に関する検査、女性は「乳がん」や「子宮頸がん」の検査を受けるのがおすすめです。