前回の記事では40代が受けたい人間ドックについて説明しました。
日本人の平均寿命は年々伸びていますが、人生は長いといっても50代になると体力が低下してくるため、様々な病気のリスクが高まります。
そして、三大疾病といわれているがん・心臓病・脳卒中の危険性が高まるので注意していきたい年代でもあります。
生活習慣病に気をつけよう
50代の人が受けておきたい人間ドックの検査内容の一つは「生活習慣病」です。
「生活習慣病」とは日々の食事や運動の習慣を始め、喫煙・飲酒・睡眠といった「生活習慣」によって発症するといわれている病気の総称です。
「生活習慣病」にはがん、心臓病、脳卒中、糖尿病、高血圧、肝硬変等が含まれます。特に、がん、心臓病、脳卒中の3つの病気は日本人の死因の上位を占めているため注意が必要です。
「生活習慣病」の予防のためには「特定健診」を受けましょう。
男女ともにがん検診
がんの罹患率は高齢になるとともに高まります。
男性特有のがんである「前立腺がん」は50代ごろから急激に発症リスクが高まるので注意が必要です。
女性の場合は、30代、40代の時に引き続き「乳がん」や「子宮がん」などの女性特有の病気に注意が必要です。
また、胃がん、肺がん、大腸がんは男女ともに50代で罹患リスクが一気に高まります。
全身のがんを調べるにはPET検査がおすすめです。
PET検査とは?
PETとは、Positron Emission Tomography(陽電子放出断層撮影)の略です。
PET検査とはがん細胞の好むブドウ糖に近い検査薬を身体に注入して、特殊なカメラでとらえて画像化して分析します。
CTなどの画像検査では、通常、頭部、胸部、腹部などと部位を絞って検査を行いますが、PET検査では、全身を一度に調べることが出来ます。
まとめ
男性は前立腺がん、女性は女性特有の疾患に注意
男女ともに胃がん、肺がん、大腸がんに注意
全身のがんを調べるにはPET検査がおすすめ
50代は様々な病気のリスクが高まる時期です。
特に「生活習慣病」や「がん」に注意が必要です。
50代になったら生活習慣病予防のために特定健診を受けましょう。
そして、男性は「前立腺がん」、女性は「乳がん」や「子宮がん」などの女性特有の疾患に注意が必要です。
また、男女ともに「胃がん」、「肺がん」、「大腸がん」のリスクが高まる時期です。これらのがんの早期発見のためには全身のがんを調べることができる「PET検査」がおすすめです。